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GOXの心配がなくなる?アトミックスワップとは

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仮想通貨は急激な発展を遂げ、多くの人々が仮想通貨を持つようになりました。そんな中で不安視されるのがGOX(不正アクセスにより所有している仮想通貨を失うこと)です。最近ではコインチェックのハッキング事件で多くの日本人が被害者となりました。アトミックスワップはこのようなGOXを防ぐことができます。

アトミックスワップの仕組み

アトミックスワップの特徴

一般的には通貨を交換するには取引所を介して取引するか、お互いのアドレスに通貨を送り合う方法のどちらかが使われます。お互いのアドレスに通貨を送り合う場合は不正取引や持ち逃げなどの危険性があります。そのため多くの場合は取引所を利用して通貨の交換を行います。しかし一方で取引所のハッキング事件が後を絶ちません。また、通貨の交換の際に取引所に手数料を支払わなければなりません。

このような取引所の問題を解決することができる新たな交換技術こそがアトミックスワップです。アトミックスワップは個人間で取引することができる技術です。個人間の取引では、不正や持ち逃げなどが懸念されますがこの技術はそれらを防ぐことができます。異なる通貨同士での交換ができることも大きな特徴です。

取引の流れ

例としてAさんとBさんの取引を挙げます。

AさんはBTCを所持し、BさんはLTCを所持しているとします。

  1. AさんがBTCをマルチシグアドレス1に送金
  2. BさんがLTCをマルチシグアドレス2に送金
  3. HTLCのロックが解除される
  4. BさんにBTCが送金される
  5. AさんにLTCが送金される

この取引の流れの中で重要なものはHTLCです。マルチシグアドレスはイメージとしては金庫のようなものです。HTLCは鍵のような役割を果たし、決められた条件を満たすことでロックが外れます。それぞれのマルチシグアドレスはHTLCによってロックされています。

マルチシグアドレス1のロックを外す条件は3つあります

  1. Aが所持している値R(*)とBの署名(Bに行く)
  2. AとBの署名(Aに戻る)
  3. 時間切れ(Aに戻る)

同じくマルチシグアドレス2のロックを外す条件も3つあります

  1. Bが所持している値RとAの署名(Aに行く)
  2. BとAの署名(Bに戻る)
  3. 時間切れ(Bに戻る)

*値RとはHTLCのロックを解除する値です。

アトミックスワップのメリット

GOXの心配がない

取引所を通して交換する必要がないので取引所がハッキングされるなどの心配がありません。しかし厳密に言えばGOXがないと断言できるわけではありません。いくつかの取引所がハッキングや倒産などの原因によりGOXしたことがありますが、個人のウォレットがハッキングされた被害なども実際に存在します。ただ個人のウォレットは一般的に取引所よりも安全だと言われています。

取引手数料

多くの取引所は通貨を交換する際に手数料が存在します。特に日本ではアルトコインのスプレッドが大きいです。このスプレッドが取引所の利益になります。アトミックスワップには取引する際に送金手数料はかかりますがスプレッドが存在しません。したがってスプレッド分を節約することができます。

アトミックスワップのデメリット

取引が遅い

取引所内で通貨の交換をする際は取引はすぐ終わります。取引所内の通過の交換は送金という扱いにはならないのでトランザクションの承認が必要ない上に、マイナーに報酬を支払う必要もありません。それに対してアトミックスワップは取引所間の通貨の交換と同じく送金扱いになるのでトランザクションの承認が必要であり、送金に時間がかかり、結果として取引の成立が遅くなってしまいます。したがって取引を急いでする必要があり、かつ利用している取引所内での通貨の交換が可能であるならば、アトミックスワップをわざわざ使う必要性は低いように思えます。一方で取引に時間がかかってもよく、かつ交換したい通貨が取引所をまたいでしか手に入らない場合は、アトミックスワップを利用すれば交換の際に発生する手数料を節約することができます。(送金手数料はかかります)

限られた通貨のみ可能

現在アトミックスワップを採用している通貨は多くありません。

利用できる通貨一覧

  • BTC(Bitcoin)
  • LTC(Litecoin)
  • DCR(Decred)
  • VTC(Vertcoin)
  • VIA(Viacoin)

まとめ

アトミックスワップが実装されたことによりモナコインは一時高騰を見せました。それほどこの技術は注目されているということです。仮想通貨は非中央集権を本来は目的としていたものの、現在は中央集権的な取引所を介して売買しています。アトミックスワップは取引所を必要としないため本来の仮想通貨の在り方を実現することができるかもしれません。

実際にアトミックスワップを利用できるDEX(分散型取引所)をaltcoin.ioが製作しています。取り扱い通貨も豊富なので登録してみてはいかがでしょうか。

altcoin.io公式サイト

この記事の著者
chai
情報学を学んでいる大学生。経済について勉強中。
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