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コスプレトークン『Cure(キュア)』のICO計画とこれまでの実績とは

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コスプレコミュニティサイトとしては老舗である『Cure World Cosplay』がトークンを発行し、ICOを行うという計画を発表しています。日本国内では金融庁の規制のため海外を対象としたICOとなる予定です。

Cureだけではなく、コスプレ版インスタグラムとも言える『AMPLE!』もICOを実施しいていますし、TOKYO OTAKU MODEの『オタクコイン』もトークンの発行と無償配布を予定しています。アニメやコスプレ界隈でのICOが活発になっている印象です。

ICOの良し悪しを見極めるひとつの指針として「プロダクトはすでにあるのか?」「開発中ならば計画は明示されているのか?」が重要になるわけですが、その点ではCureはウェブメディアとして老舗であり、なおかつユーザー規模も世界的に大きいので、プロダクトの無いICOと比べるとアドバンテージがあると言えます。

Cureが目指すトークンエコノミーとはどんなものなのでしょうか。懸念や課題はどの辺りかを解説していきます。

老舗コスプレプラットフォームCURE(キュア)とは

世界的なコスプレコミュニティサイト

Cure World Cosplayの実績は以下の通りです。

  • 会員数72万人
  • 投稿数650万件
  • 世界180ヶ国が参加
  • 12ヶ国語対応
  • SNS43万フォロワー

このように、コスプレというバーティカルなジャンルでありながら、規模が大きいサービスであることがわかります。一般的に、特定のジャンルに特化したサービスにユーザーが多く集まることは価値が高いとされますから、Cureの持つ価値は一目置かれて然るべきだと言えるでしょう。

CUREのこれまでの経緯

コスプレコミュニティサイト『Cure』が誕生したのは2001年で、2004年にはライブドアが買収しています。その後、ライブドア(当時の社名はNHN Japan)からピクシブ子会社へ事業譲渡され、さらに株式会社キュアへと事業譲渡され、サービス名を現在の『Cure World Cosplay』に変更しています。

Cureの内部事情はわかりませんが、良くも悪くもCureを「買収したい」または「事業を引き継ぎたい」と考えている事業者はいるわけです。その理由は前述の通り特定のジャンルに特化しており、規模も大きいからでしょう。

逆に考えると、マネタイズに苦しんだ挙句に事業譲渡してしまっているようにも見えます。熱量のあるユーザーが多く滞在していても、サステイナブルな収益化ができなかったのでは無いでしょうか。そして、トークンエコノミーを構築すれば収益化の課題も解決できると判断したのだと推察されます。

国際的なコスプレエコシステム

Cureが解決したいコスプレを巡る課題

Cureのホワイトペーパーには、現状のコスプレ業界における課題は5つあると書かれています。それぞれ簡単に説明すると以下のようになります。

  1. コスプレイヤーには10〜20代が多いので、カードなどの決済手段を持たないユーザーがいる
  2. デジタルコンテンツとしてのコスプレ市場は大きくなっているが、ビジネスとして正当な報酬を得ていないコスプレイヤーがいる
  3. コスプレを提供する側と消費する側の信用が可視化されておらずトラブルが発生する
  4. コスプレを提供する側も消費する側も高い専門性を持っているにも関わらず価値を見いだせていない
  5. 世界中でコスプレイベントが開催されているが、情報の量と正確性が整理しきれておらず、それらを補完するファンアクティビティ(ローカライズなど)に正当な報酬が支払われていない

これらの課題を解決するためにCureは独自トークンの『Cosplay Token(COT)』を発行するとしています。

Cureのトークン(COT)エコノミー

CureのトークンエコノミーではCOTの他にも、コスプレイヤー向けの『Cure Player Coin(CPC)』と、コスプレイヤーが独自に名付けて発行できる『Your Name Coin(YNC)』があるのですが、ここでは説明を省きます。

簡潔に説明すると、コスプレイヤーが独自通貨を発行して、消費者側は独自通貨を購入します。そして独自通貨を支払うことで、コスプレイヤーが提供するコンテンツにアクセスできるという仕組みです。独自通貨の価値は変動するので、投資として購入することも想定されています。

どう課題解決するのか?

Cureではトークンエコノミーを通じて、前述の課題1〜5を以下のように解決するとのことです。

  1. カードや銀行口座を持たないユーザーでも、仮想通貨によって為替の影響もなくクロスボーダーの取引ができる
  2. ブロックチェーンによる権利管理が可能なので、著作者に正当な報酬が支払われる
  3. ユーザー同士の評価がブロックチェーンに記録されるので、信用スコアが可視化される
  4. 優良なコスプレイヤーを発掘して発信することで報酬を受けられるシステムを提供する
  5. 4と同じく、ファンアクティビティをユーザー同士で評価して報酬を受けられるシステムを提供する

このようにトークンエコノミーを活用したソリューションを提供するようです。

ロードマップ

今後の大まかなロードマップも公開されています。サービスリリースは当然として、開発面で注目しておきたいのは2019年2Qに予定されているTip Tokenの実装です。④と⑤の課題はTip Tokenで解決するので、重要な機能であると言えます。

ビジネス開発面での注目は、アドバイザー就任やパートナー企業の発表です。すでにコミュニティサービスとして実績があるとはいえ、パートナー選びはセンスが問われる部分です。公式Mediumではコスプレイヤーのアンバサダー就任が数多く取り上げられていますが、これは盛り上がってる感を演出するための飾り程度に捉えておきましょう(ちょっと冷たい言い方ですが)。

2018年12月現在、ロードマップは公開されていない

当記事を更新した2018年12月時点で、上記のロードマップは非公開の状態に変わっています。

理由はわかりませんが上記の通りのロードマップを遂行することが困難になったか、もしくは日本向けにロードマップを公開することが規制に抵触する可能性があると判断したかのどちらかでしょう。

Cure World Cosplayのこれまでの実績

DappsプラットフォームBitGuildと提携

コスプレトークンはブロックチェーンゲーム開発企業のBitGuild社の運営するSNS『GuildChat』と提携しています。

GuildChatのアプリ内にコスプレトークンの公式グループがあり、グループを通じてトークンの送受信ができる機能を実装しています。

参照ページ:Cosplay Token Partners with BitGuild, a Blockchain-Based Gaming Platform.

Bancorプロトコルの実装

コスプレトークンはBancorプロトコルの実装を発表しており、Bancorプロトコル開発者のYudi Levi氏をアドバイザーにむかえています。

Bancorプロトコルはユーザーが生成した独自トークンの流動性を高める機能があります。Bancorの実装により、コスプレトークンエコノミーにおける『Your Name Coin(YNC)』の流動性を高める狙いがあるようです。

参照ページ:Bancorプロトコル開発者のYudi Levi(ユディ・レヴィ)氏がCosplay Tokenプロジェクトのアドバイザーに就任

金融庁の規制とどう向き合う?

もっとも重要なポイントが金融庁の仮想通貨を巡る規制とどう向き合うかです。これによってICOの成否が決まると言っても過言ではありません。

ホワイトペーパーに日本語版はなし

目下の課題は仮想通貨交換業者の登録をどうするかがポイントです。日本の法人が日本居住者に向けてICOを実施する場合、仮想通貨交換業者の登録を行うか、登録済みの業者と提携してトークンの出口を確保しなければなりません

現状だとCureのホワイトペーパーにはそのような記載はありませんので、このまま日本国内を対象にしてICOを実施することはできません。

ICOページには日本語版はあるものの、ホワイトペーパーには日本語版はありません。(2018年5月時点では日本語版のホワイトペーパーも存在していましたが、現在は非公開の状態です)

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この記事の著者
久野太一
ライブドア、LINE、サイバーエージェントを経て福岡へ移住。福岡のベンチャー企業グッドラックスリーのブロックチェーン事業でICOのマーケティングとユーザーコミュニケーションを経験し現在フリー。
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