今回ご紹介するAcorn Collective($OAK)は、クラウドファンディングにかかる費用を抑えるために開発されました。この記事では基本情報からICOの時期まで、もっと詳しく解説していこうと思います。
目次
クラウドファンディングのコストを抑える
そもそもクラウドファンディングとは、事業やプロジェクトに対してインターネットを通して不特定のユーザーから資金調達を行うシステムです。ベンチャー企業や個人クリエイターなどが、プロジェクトを提示してそれを支持する人が資金を提供するという仕組みです。
2016年度の国内の市場は745億円、国際的には5,000億円を突破するほどの規模に成長しています。
その他にもソフトウェアの開発、研究資金の調達、映画などのコンテンツ作成などの幅広い分野で利用されており、地方の地域活性化で利用されたことでも話題になりました。
しかし現行のシステムでは取引手数料に3~5%、プラットフォーム利用料5%の料金がかかるところが多いです。さらに株式や企業・資本の規模がプロジェクト成功の大きな要素なので公平さや透明性が保たれているとはいいがたいです。
Acorn Collectiveのようにイーサリアムのブロックチェーン上で同様のサービスを行えばわずかな手数料と、スマートコントラクトを利用した迅速かつ改ざん不可能な取引ができるという利点があります。
Acornが開発されたイギリスは歴史的に見ても投資のノウハウが豊富なためか、ヨーロッパ全体でみても突出した金額がクラウドファンディングでやりとりされています。
日本では2014年に金融商品取引法が改正され、募集者は1億円未満/出資者は1人50万円以下の取引と定められています。中国は2015年にかなり大規模な規制を始め、厳しいルールが強いられています。
他にもインドネシアやタイなど東南アジアでも金額や事業の制限があるのが現状です。
Acornでは分散型ネットワークで取引が行われるため、どんな国の人でも合法で無害と判断されればジャンルに関係なく無料で許可されます。小さなプロジェクトと大規模な資本を差別することなくどんな人にも平等なビジネスチャンスを得ることができると期待されています。
それだけでなく、OAKトークンはキャンペーン・決済手段として使えるようになる予定です。
Acorn Collective($OAK)の基本情報
プロジェクト名:Acorn Collective
ティッカー:OAK
ベース:イーサリアム(ERC-20)
発行上限: 90,000,000 OAK
ICO販売数:72,000,000 OAK
レート:1OAK=1.4USD
ICO開催国:ジブラルタル
トークンセールの詳細
プレセール
期間:2018年1月29日~2月19日
レート:1OAK=0.7USD
ボーナス:50%
※すでに終了しています。
トークンセール
期間:2018年4月28日~5月28日
レート:1.4USD
ソフトキャップ:35,000,000 OAK
ハードキャップ:65,000,000 OAK
受付通貨:イーサリアム($ETH)
※アメリカおよび中国居住者は参加できません。
Acornプロジェクトのロードマップ
Acornプロジェクトのロードマップは下記の通りです。
2017年 Q3-Q4
コンセプトとチームの考案
システム開発スタート
ホワイトペーパー発表
会社設立
2018年1月~2月
プレセール開始(7,000,000 OAK販売成功)
2月~3月
トークンセール開始
取引所上場
2018年 Q2-Q3
Acornプラットフォームのリリース
トークンの成長/安定メカニズムを実装
公式サイトのロードマップではこのようになっています。しかし実際はトークンセールは4月から行われるため、取引所への上場もICO後に順延すると見られますね。
なお、どこの取引所に上場するかは現時点ではまだ分かっていません。ホワイトペーパーには、市場にリリースするトークンの量はコントロールするので急激な値崩れを未然に防ぐと記載されています。
個人的な予想では、同じくイギリスのHitBTCか、新興コインを多く取り扱うBinanceやKucoinに上場するのでは?と思います。
Acorn Collective($OAK)の将来性は?
Acornは公式サイトで「ブロックチェーンを利用した初めてのクラウドファンディングシステム」とアピールしています。
たしかにクラウドファンディングはオンラインで資金取引されるので、仮想通貨やブロックチェーンと親和性が高く今後広まっていきそうです。
日本でも人気のCAMPFIRE社も同様のプロジェクトを進めているため、将来的にどんどんブロックチェーンに移行していくのでは?と見られています。
Acornのようなシステムの需要は高まると予想され、ICObenchやTrack ICORatingなどのサイトで高評価をつけていることからも、まずまず将来性のあるプロジェクトだと言えるでしょう。