HOME ブロックチェーン技術 FiNANCiEに使われるブロックチェーン最新技術とその仕組みを徹底解説

FiNANCiEに使われるブロックチェーン最新技術とその仕組みを徹底解説

このエントリーをはてなブックマークに追加

3月にβ版がローンチされ、同月に開催されたミートアップイベントも話題を集めた新しいプラットフォーム『FiNANCiE』。ドリーム・シェアリング・サービスを謳うファンエコノミー時代のプラットフォームです。
FiNANCiEにはブロックチェーン業界のさまざまな技術が使われています。この記事では、それらの最新技術の仕組みを解説しつつ、FiNANCiEにどのように活用されているかを紹介します。

投資や応援の世界が変わる!FiNANCiEミートアップイベントレポート

FiNANCiE(フィナンシェ)とはどのようなプラットフォーム?

FiNANCiEは、新しい時代を象徴するファンエコノミーのプラットフォームです。
これまでの経済は、消費者がお金を払い、その対価として財やサービスを受け取るコンシューマーエコノミーが中心でした。しかし最近になって、人に集まる信用や応援が注目されるようになると、これからは信用経済の時代だと言われるようになりました。FiNANCiEはそのような新しい時代の経済を、最新技術によって先取りした次世代のSNSプラットフォームです。

FiNANCiEの概要

FiNANCiEエコシステム

FiNANCiEでは、個人(ヒーロー)がカードを発行し、売買することが可能。ヒーローのファンはそのカードを購入することで、彼らの活動を直接的に応援できます。ヒーローはFiNANCiE内のコミュニティ活動で、より多くのファンを獲得できる可能性があり、人気になればなるほど、彼らのカードの価値は上昇します。それにともない、活動初期から彼らを応援していたファンが、価値上昇分の利益を得られるという仕組みです。

ヒーローにとっては、自身の信用や可能性を元に資本を獲得できるため、その後の活動がしやすくなるメリットがあり、ファンにとっては、ヒーローを応援するだけでなく、資産を増やせる可能性があります。

FiNANCiEに使われる最新ブロックチェーン技術

ブロックチェーン技術

ERC-20トークン

ERC-20トークンとは、イーサリアムプラットフォーム上での使用を目的につくられたトークンのこと。主にDAppsで使用されています。
DAppsについて詳しくはこちらを参照

FiNANCiEでは、ERC-20トークンをつかってヒーローカードを管理しています。イーサリアムに準拠したERC-20トークンですから、ヒーロカードの保有証明はブロックチェーン上で常に公開され、だれにも改ざんされることがありません。また、イーサリアムのスマートコントラクトも活用できるため、ユーザーは個人情報の心配をすることなく、ヒーローカードを売買することが可能です。

Bancorプロトコル

Bancorは、イーサリアムブロックチェーン上につくられたアプリケーションのひとつです。分散型取引所(DEX)としての役割が有名ですが、そのほかにもBancorには画期的な特長があります。

それがトークンの流動性を担保できるという点。

基本的な仮想通貨の仕組みでは、買いと売りの需給によって市場が形成されているため、欲しい人がいなければ手放したい人が手放せないという短所がありました。この特性により、流動性が落ちてしまうことが仮想通貨の課題でした。

Bancorアルゴリズムを用いた仕組みでは、トークン発行のたびに計算式に基づいた準備金を納める必要があります。将来的にトークンを手放したい人が出た場合、その売りで発生する金額をこの準備金によって担保できることが、Bancorの特長となっています。
Bancorについて詳しくはこちらを参照

FiNANCiEでは、このBancorプロトコルを活用し、ヒーローカードの流動性を担保しています。ヒーローが新たなカードを発行する際、ヒーローカードと円(もしくはETH)の両方を準備金として供託、その残高に応じてカードの価格を決定する仕組みです。これにより、従来の仮想通貨の仕組みが持つ流動性の問題を、FiNANCiEは解決しました。

オンチェーンとオフチェーン

オンチェーンとオフチェーン

オンチェーンとは、ブロックチェーン上に取引が記録されるやりとりを指すことばです。一方でオフチェーンは、ブロックチェーンに取引が記録されないやりとりのこと。どちらにもメリット・デメリットが存在しています。

オンチェーンのメリットは、ブロックチェーン技術を活用し、透明性や流動性、非改ざん性を担保できる点にあります。しかし、非中央集権のシステムであるため、マイナーによる台帳整理を必要とし、それにともなって手数料が高くついてしまうというデメリットもあります。

オフチェーンのメリットは、既存の仕組みであるため、ユーザーにとって親しみやすいという点が挙げられます。オンチェーンのように手数料が高くついてしまう心配も少なく、法整備も進んでいるため、安心して利用が可能な仕組みです。一方で、安全性が低いとまではいかなくとも、オンチェーンの取引のような透明性、流動性、非改ざん性を担保することはできません。

FiNANCiEでは、これら2つの仕組みのいいとこ取りとなるシステムを用意しています。高い安全性を必要とするカードの発行や売買、トークンまわりではオンチェーンの取引を、手数料や現行法律の問題など、ユーザーエクスペリエンスが絡む箇所にはオフチェーンの取引を採用。これにより、先進的な信用経済の仕組みをいち早く形にできました。
また、これまでのブロックチェーン系サービスでは、仮想通貨に限定されていることが多かった決済の面も、オフチェーン取引を活用し、フィアットによる決済を可能にしています。

FiNANCiEのようにオンチェーンとオフチェーンを両立する設計は、技術的な優位性が高く、FiNANCiEでは特許取得を目指しています。

この記事の著者
結木千尋
ユウキチヒロ。名古屋在住のフリーライター・インタビュアー。 3度の飯よりサブカルチャー(音楽・映画など)が好き。 ここに書ききれないほどの趣味とこだわりがあります。 詳しくはこちらから↓
このエントリーをはてなブックマークに追加

『IBM World Wire』は革命的な国際送金となるか?リップルとの違いとは

前の記事

ブロックチェーン×選挙「VOTE FOR」の取り組みと事例紹介。課題とは?

次の記事

RELATED

関連記事