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『Engate(エンゲート)』はスポーツをNEMブロックチェーンでつなぐ投げ銭コミュニティ

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皆さんは投げ銭サービスと聞いて、どのようなサービスを想起するでしょうか。

投げ銭システムがうまくワークしているサービスと言うと、SHOWROOMや17Liveなどといった「ファンから配信者」への投げ銭が行われるライブ配信サービスが一定の成功を収めています。

「ファンから配信者」への投げ銭と同様に「ファンからスポーツ選手」への投げ銭コミュニティを作ろうとしているプロジェクトが、今回紹介する『Engate(エンゲート)』です。

Engate(エンゲート)はファンとチームをつなぐブロックチェーントークンエコノミー

エンゲートのファンとチームをつなぐトークンエコノミー

Engate(エンゲート)はNEMブロックチェーン技術を採用した投げ銭システムによるコミュニティサービスです。

ファンはEngate(エンゲート)が発行するトークン『エンゲートポイント』を購入して、応援しているチームに投げ銭を送ることでメッセージを伝えることができます。

チームは投げ銭で獲得したポイントを得ることで、売上を上げるだけでなく、マーケティングデータを取得できるメリットがあります。

エンゲートアプリのスクリーンショット

エンゲートアプリのスクリーンショット

また、競技場に足を運んだファンにURLを配布して、URL経由からEngate(エンゲート)のアカウントを作ったユーザーに無償でポイントを付与するキャンペーンを実施するなど、オンラインとオフラインを繋げる施策も積極的に打っています。

Engate(エンゲート)の収益源はポイント売上をチーム運営とエンゲートで配分するレベニューシェア型となっています。

日本では一つのスポーツを応援するファンが多いですが、欧米では複数のスポーツのファンであることが普通だそうです。この文化を日本にももたらすために、CEOの城戸氏は「ファンが環流するよう仕掛けていきたい」とTechcrunchの取材に対して語っています。

Engate(エンゲート)と連携する6競技15団体

2019年4月時点で、Engate(エンゲート)で開設されているコミュニティは6競技15団体に及びます。

ベータ版ローンチ前のプレスリリースでは、第一弾として8競技20チームとの連携を予定していると記載されていたので、今後もチームは増えていく見込みです。

開設されているコミュニティは以下の通りです。(順不同)

【バスケットボール】

  • ライジングゼファー福岡
  • 東京サンレーヴス
  • 横浜ビー・コルセアーズ

【サッカー】

  • 名古屋グランパス
  • 湘南ベルマーレ
  • 全保連琉球デイゴス
  • INAC神戸レオネッサ
  • レイナ川内レディースサッカークラブ
  • FC大阪
  • JFC宮崎

【野球】

  • 徳島インディゴソックス

【プロレス】

  • PURE-J 女子プロレス

【フットサル】

  • フウガドールすみだ
  • Y.S.C.C.横浜フットサル

【ハンドボール】

  • 琉球コラソン

Engate(エンゲート)がNEMブロックチェーンを採用した理由

 

サーバー管理に比べてブロックチェーンはコストが低い

Engate(エンゲート)のエコシステムにはNEMのブロックチェーンが採用されています。

決済が発生するサービスを開発する場合、サーバーでトランザクションを管理する方法もありますが、エンゲートがブロックチェーンによる実装を選択した理由は管理費用のコストカットです。ブロックチェーンで管理すれば、大規模なサーバーを建てることなく分散型でトランザクションをさばくことができるため、コストが劇的に下がるメリットがあります。

さらに、数あるブロックチェーンの中からNEMを採用した理由について、エンゲート広報の藤田氏は仮想通貨Watchの取材に対して「API経由で簡単にトークンが発行できる」ことを挙げています。さらに、コスト面について検討した結果「NEMは他の仮想通貨と比較しても手数料が数十分の1に抑えられる」ことが決め手になったようです。

仮想通貨ではなくポイントを発行

NEMブロックチェーンを利用して発行された『エンゲートポイント』は、Engate(エンゲート)のサービス内でのみ流通する「ポイント」という扱いになります。

つまり、エンゲートポイントは仮想通貨取引所などで売買することができません。価格変動が起こらず、キャピタルゲイン目的での購入も抑止できるため、純粋にチームとファンとの交流にのみ利用することを想定されているトークンです。

ファンとチームの交流がデータとして可視化

もうひとつ、ブロックチェーンを採用するメリットとして、データ取得の側面が挙げれられます。

ファンが投げ銭した行動はブロックチェーンに記録されるため、どのような属性のファンがどの選手に、どんなタイミングで投げ銭をしているか、などのマーケティングデータが細かく取得できるのです。

チーム運営側はこのデータを基にして、イベントの実施や選手に対してファンサービスの方針を決めることができます。

マイナースポーツの繁栄に期待

エンゲートはJリーグなどのメジャースポーツチームのコミュニティも開設している一方で、ハンドボールやフットサルなどのマイナースポーツでのコミュニティ開設も積極的に推進しています。

スポーツの収入源は主にスタジアムでの観戦やグッズ販売といった興行収入が一般的ですが、これだけだと観客数の少ないマイナースポーツは不利になってしまいます。

ファンにとってマイナースポーツを応援するメリットは選手との距離の近さです。しかし単に距離が近いだけでは興行収入に繋がりにくいのが現状。

エンゲートが「投げ銭」のような気軽に少額から始められるマネタイズ手法を提供することで、チーム運営の新しいスタイルが生まれることが期待されます。

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この記事の著者
久野太一
ライブドア、LINE、サイバーエージェントを経て福岡へ移住。福岡のベンチャー企業グッドラックスリーのブロックチェーン事業でICOのマーケティングとユーザーコミュニケーションを経験し現在フリー。
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